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2012年9月15日 (土)

383m.2012年世界ローイングマスターズレガッタ(ドイツ・Duisburgデュイスブルク)参戦記:シングルスカル(9月7日、IY山)編

スカルを初めて2年目、身の程を知らずにシングルスカルとN監督とのコンビでのダブルスカルでの2種目に出場しました。かつてドイツはAachenアーヘンに7年駐在していましたので当地は私の庭のようなもの。今回の私の最大の務めはツアーコンダクター。事故もなく、無事帰国できましたことはめでたし、めでたし。この機会にご餞別を頂いた神戸市漕艇連盟の役員の方々に厚く御礼申し上げます。
また、手取り足取りして教えて頂きましたN監督:Special thanks goes to you, Mr. Coach.

閑話休題。シングルスカルはGカテゴリー(65歳から70歳未満:私は66歳)にエントリーしました。まずは、N監督に手伝ってもらって艇の調整。ストレッチャーの位置が長い。前の漕手はよほど足が長かったのでしょう。そしてリギング。借艇は1時間が限度なのに、20分程かかりました。艇(Filippi社)もオール(Concept社)も7月のロンドンオリンピックで使ったもので新品同様。

いざ蹴りだし。スタート地点までは競漕コースとは細長い中の島で隔てられた専用の水路。2レーンあり、幅もたっぷり。Conceptのオールは日本刀のごとく切れ味鮮やか。スパッとキャッチ、グーッと水中加速(そのつもり)、シャッとフィニッシュ。よし、スタート練習3回。1回目:OK。2回目:OK。これはいけるぞ。3回目:Concept正宗は切れすぎ。3本目であっという間に「沈」。これはエライこっちゃ。再乗艇するしかない。2回潜るもオールが片手でつかめない。焦る。隣のレーンを数隻のスカルが通り過ぎる。誰も助けてくれない。皆さん、自身の試合を前に余裕がないのであろう。むべなるかな、無理心中ということもあり得るのですから。「沈し黙考」、自力で這い上がるしかない。と、思いきや、おお、神様が来た。大会のモーターボートがやって来た。乗り移れと言う。彼らは再乗艇のやり方を知らないらしい。よし、こちらから指示をしよう。モーターボートの縁とスカルのリガーをしっかりと固定するようにと頼む。私は、まずは、ガンネルをつかみ、腹部までジャンプアップ。ドルフィンキック2発でスカルの上に横向けに這いつくばる。やおら体勢を整え再乗艇成功:Congratulations!これも魚崎運河での訓練のお蔭。さもなくば世界マスターズ初参加、初棄権になるところでした。ダンケシェーン、N監督!

スタート時間が迫っている。焦る。艇は水一杯、水深10センチ。排水する時間がない。とにかくスタートラインまで行こう。スタートライン近辺は、スカルのラッシュアワー。スタート時間は30分遅れているというアナウンス。Thanks, God!水を掻い出そう。タオルもペットボトルも沈とともに去りぬ。残る道具は帽子のみ。何回も何回も(100回以上か)帽子で水を掻き出すが、2センチぐらいの残りはどうすることもできない。このままいくしかない。突然、一艘のシングルスカルが近づき、お前のレーンプレートは曲がっているぞ、直してやる。沈したときに歪んだらしい。Vielen Dank(フィーレン・ダンク:ありがとうございます)。

スタート位置に就く。アライメントコントロールメカニズム(ACM、水中からバウを固定し方向を定めるプレートが出てくる仕組み)とレーンの前に赤と緑の信号がある。また、ボートボーイが艇を持ってくれる。随分楽だ。方向を定める。眼の前すぐのポールとずっと先のレーン番号の旗が合えば真っすぐ。振り返る必要がない。こりゃ便利。

いきなり、「Two minutes」。 各レーンの呼び出しが始まる。「UOZAKI!」。あれっ、「市」の名前を呼ぶことになっているのに。相手は、デンマーク、フランス、ドイツ、カナダ、いずれも巨漢揃い。

「Attention!」、3秒ぐらいで、「プーッ」という音と眼の前の青信号でGo! それいくぞ。オーッ、オーッ、並んでいるぞ。日本国内ではいつものっけから1艇身は遅れていたのに。6艇中350m位までは離されることもなく行けそうだ。この調子だ。よしゆけ! やるぞ。その時、バウのConcept正宗が切れすぎ、切り込み。アカン、漕いだら沈だ。直前の「沈し黙考」。3本分位、漕ぐのをやめ体勢を立て直す。オー・ラ・ラー(あれまあ)、隣の4レーンに完全に入っている。4レーンさんは既に先。コース侵害にはならないからこのまま行こう。100mほどで自分の3レーンに戻る。追いつくぞ。

途中の強制休憩のお蔭であまりしんどくはない。がむしゃらに漕ぐ。750m、あとは魚崎運河の距離。必死に漕いで、「プーッ」、ゴールイン。

今回の目標は完漕と5分を切ること。完漕は達成(スタート前の沈で危ないところでした)。タイム目標は途中休憩で叶わず、5分17秒46。ビリ。

漕後感想:
①沈するも回復乗艇成功。これは嬉しいことでした。N監督は私がスタート前に帽子を脱いで何やらやっているがどうしたのかなと思っていたとのこと。水を掻い出していたのですよ。
ベルギーから応援に来てくれた友人のMarc:「お前のCoachは潜水漕法を教えたのか」。N監督、これは彼一流のエスプリですよ。
②結果は6艇中のビリでしたが350m位までは他艇について行ったこと:これも嬉しいことでした。しかし、実力はタイムが示すとおりです。スカルは中々奥深い。1 2 3

By IY山

次回はダブルスカル編です。

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コメント

もう少しブレードカバー角を大きめのセッティングにするべきでした。
そうしたら切れ込みももう少しましになったかも。
反省です。


投稿: 整体師 | 2012年9月15日 (土) 13時37分

世界マスターズの会場で再乗艇をするとは…
まさに貴重な経験でしたね!
とにかく、すごい!素晴らしい!
この後のレポートも楽しみにしていますよ!

投稿: ペガサス | 2012年9月15日 (土) 09時50分

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